衛星通信とは宇宙空間にある人 「人工衛星・アメリカ・通信」

工衛星などに置かれた宇宙局を介して、地球上にある複数地点の間で行う無線通信。

国際電気通信連合の無線通信規則によると、宇宙局を利用して行う通信を総称して宇宙無線通信とよんでいる。

この通信には、宇宙局と地球局との間の通信、宇宙局相互間の通信、地球局相互間の通信の三つの形態が考えられるが、このうち、第3番目の形態をとくに衛星通信とよんでいる。

ここで宇宙局とは、地球大気圏の外にある物体に設けられる無線局をいい、地球局とは、地球上または地球大気圏内に設けられ、宇宙局と通信する無線局をいう。

宇宙空間にある物体を通信に利用する基礎実験は、1946年からアメリカで月による電波の反射を利用して行われ、59年にはこの方式による通信実験がアメリカ―イギリス間、アメリカ―カナダ間で行われた。

しかし、月を反射体とする方式は、通信品質が悪く実用通信には利用できなかった。

一方、57年にソ連によって初の人工衛星が打ち上げられてから、人工衛星を利用する通信の研究が急速に進められるようになった。

62年には電話およびテレビジョンの通信実験が、アメリカの人工衛星を利用してアメリカ、イギリス、フランスの間で成功裏に行われた。

日本が参加した最初の通信実験は、63年にアメリカの人工衛星を利用してアメリカとの間でなされた。

このときのテレビジョン伝送では、偶然にもケネディ大統領暗殺のニュースが速報され、衛星通信の威力を人々に強く示すことになった。

一般に通信に用いる人工衛星はケプラーの法則に従い、地球の中心を焦点の一つとした楕円軌道に沿って移動するが、地球上から眺めたときの運動の仕方によって、静止衛星と移動衛星とに分けられる。

前者は赤道上高度約3万5800キロメートルのところにある円軌道、すなわち静止衛星軌道上にある衛星をいい、地球自転と同じ回転速度で同じ方向に動き、地上からはつねに同じ方向に見える。
update:2010年02月17日